先日サンテ・ベルトーニのバルサミコをネットで購入したはずが、間違えてオリーブオイルを買っていました。何がショックって、オリーブオイルは別のを買ったばっかりだったのです。しかも2本。
というわけで我が家にはオリーブオイルが使用中1本と届いたばかりのテラクレタ2本、サンテベルトーニが2本の計5本、白バルサミコが2本あることに。
ところで、サンテ・ベルトーニのオリーブオイルは瓶が透明。バルサミコと違って光に弱いはずなのになんで透明にしちゃったんでしょう。仕方なく今使ってる1本と並行してサンテベルトーニから使うことにしました。
うちは家で揚げ物をしないので、炒め物やドレッシングなど、たいていの料理はオリーブオイルかマルホンの透明なごま油(香りがない)で済んでいます。ココナッツオイルは香りが残るので、もっぱらコーヒーかクッキー、マッサージ用。
いくら使うペースが早くても鮮度的に5本はきつい気が…実家にあげることになってしまいそうです。
ちなみに、これだけ日本家庭に普及したオリーブオイル。昔はそれに2,000円弱も出すなんて考えもしませんでしたが、輸入にかかるコストを考えれば安いオリーブオイルなんて怪しくて気持ち悪くなるかもしれません。
エクストラバージンオリーブオイルを作る人件費や介在する商社やスーパーの利益etc、日本のスーパーで(ネットならあり得ても)リットルあたり1,000円を切るわけがないってことに行き着くわけです。
というわけでこんな本を買ってみました。
エキストラバージンの嘘と真実
Kindle版もあります。
イタリアのプーリアで1600年からオリーブオイル生産をしているデ・カルロ家の話では、イタリアですら(だからこそ?)オリーブオイルの偽装はよくあるんだそうです。イタリア産エクストラバージンと書いて他国の安いオリーブを使ったり、ひどいものはひまわり油など他のオイルでかさまししたりベータカロチンで色付けしたり。どこの国でもイタリアやスペインなら間違いないとラベルで売れることが分かってるからだそうです。
本の冒頭はオリーブオイルのテイスティングシーンから始まります。味の評価である指標にカビ臭、腐敗臭、ビネガー臭、汚泥臭などのもあって、スーパーで売られているオイルにはそういうものが複数感じられたという、信じられないような実話です。
一番の問題は、非オリーブオイルの味や価格に慣れた消費者が本当のオイルが持つ苦味や刺激を、知らないが故に異物扱いしてしまうことだそうです。安いものや混ぜ物を売る業者も悪いけれど、消費者が安さを求め続けた結果が安かろう悪かろうの製品なんだと思えば、一概に作る側や売る側だけが悪いってわけではなさそうです。
そういうことを知ったからこそ、家族が食べるものに関しては少しだけ贅沢をさせてもらおうと思っています。
美味しいオリーブオイルは前述のホワイト・バルサミコと塩こしょうと合わせるだけで絶品のドレッシングになるし、洗い物をした後の即功ハンドオイルとしても活躍します。オリーブオイルには皮膚を柔らかくする効果があるので、洗剤による手荒れも防ぐことができて、ちゃんと手になじませればべたべたもしないし、とても良い感じです。
この本を読んでからオリーブオイルと人間の関わりの歴史もかいま見ることが出来て、これまで以上にオリーブオイルが好きになりました。
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