2015年3月29日日曜日

安定期以降の転院

引っ越し準備や仕事に追われ、またしても1ヶ月以上空いてしまいました。そんなばたばたする中、安定期を過ぎて産院を変える選択をしましたので記録しておきます。

都内で365日24時間、完全無痛分娩が出来る病院として選んだ田中ウィメンズクリニック。自由が丘の駅近くにある、こじんまりした産院です。無痛分娩のパイオニアとして都内で無痛といえば田中、という定評があるところではないでしょうか。

院長の田中先生は、妊婦は安静にしているべきとするのが常識だった時代にマタニティビクスを発案したご本人で、日本マタニティフィットネス協会の理事もされています。産院の隣はハイハットスタジオという、ビクスが行えるジムがあり田中に通う妊婦たちは(経産婦でない限り)もれなく院長の診察の度に「ビクスやってますか?ビクス何回行きましたか?」を毎回のように聞かれます。

私はそれを口コミである程度知っていたので、勧められても以前から通っているところ(スタジオヨギーには産前産後クラスあり)があるからと言えばいいか…という程度に考えていたのですが、やっぱり毎度のことになると段々通わないのが申し訳ないというか煩わしくなってきてしまいました。
田中先生のビクス自体は全く悪くはないと思いますし、本心で良いと考えているからこその熱心な勧めになるのは分かっています。

安定期以降の運動は良いんでしょうけど、スタジオに週3回、理想は5回。ヨガもいいけどビクスが良いよと主張されるのが何とも嫌だったのです。今の家も都内ですし、通えなくはないんですけど…。仕事をする妊婦であれば家事もあるし、平日にそんなに何回もビクスに通ったら家事もおろそかになりますよね。運動は強制されずに、自分のペースでやりたい。

さらに言うと費用も他と比べ高い中でスタッフの対応や施設の古さなど、無痛以外で「田中でなければ」という決定要素がなかったことが動くきっかけになりました。(逆に、通いやすさと無痛というだけで決めてしまった面が大きいので、ちゃんと事前に色々考える人はもっとこういった要素を比較検討されているのかもしれません)

というわけで15週に入ってはいましたが、都内で無痛分娩の産院がないか探してみたところ、ここが目に留まりました。2012年からと歴史は浅いですが、元は田中ウィメンズで麻酔医をしていた人が移ったとか。ちなみにその医師は今はいらっしゃらないそうですが、出産された方の満足な口コミを始め徐々に人気が広まっている感じです。


東京マザーズクリニック


立地としては用賀駅から徒歩12分と、自由が丘から4分の田中に比べて不便になってはしまいますが
同じくらいの費用で田中より綺麗な個室が完備され、単なる高カロリーで豪華な食事ではなく母乳育児の栄養面が考慮された食事、インターネット予約やバースコンシェルジュという受付とは違う専任の方がいるなど、費用対効果の面で魅力的な点が多かったです。
次の引っ越し先からはバスで行くので、バス停からなら歩く距離も5分程度のようです。

転院を検討している旨を電話で伝え、一週間前に初診で伺いました。
こちらから聞かずとも、初診で必要になる費用、持参すべきもの(今の産院での血液検査結果や、出来れば紹介状など。私は田中に4回しか通っておらず紹介状は持参しませんでしたが、特に問題ありませんでした。)を教えてくれました。分娩予約をするなら予約金10万円が必要だそうです。

噂に違わず、吹き抜けのある明るい広々とした待合室をバースコンシェルジュの方がきびきびと歩き回り、診察室への案内や(私のように)初めて訪れる妊婦をお手洗いまで連れていってくれたり(!)してくれました。至れり尽くせりとはこのことです。お会計ですらバースコンシェルジュの方が自ら目の前に来て下さるので、診察の移動以外妊婦は座ったまま全てが済んでしまいます。

胎児の写真もUSB(買い取りで3,240円)に動画と共に入れてくれ、紙で貰うより管理しやすく林先生も淡々としつつも話しやすい雰囲気で良かったです。
USBなんて要らないでしょ、と一瞬思いましたが、紙でどんどん増えていくエコー写真、意外に管理が面倒です。動画も貰えて一元管理出来るのは非常に便利だと思います。

1年にも満たない妊婦生活、通うのが楽しみになるところがいいな。というのが決め手になり、こちらに決めました。初診時既に15週になっていて、行ってみて良かったら分娩予約もしたい旨伝えていましたので、初診費用とUSB代合わせて約18,000円、予約金10万円を支払い、予約完了。なお、本来であれば予約金のお支払いは12週までだったようです。まだ空いていて良かった!
(画像はHPからお借りしました)


待合室

全室バストイレ付き












こちらは、ここで出産を予約した時にもらえる冊子。
食事やマイナートラブルについて載っています



























































ちなみに。田中ウィメンズクリニックの入院費用は、いただいたプリントによると6日で100万円〜115万円(入院・麻酔・分娩が時間外や深夜の場合は別途追加料金)でした。
他の方の体験記などを読む限り、診察費を除く出産費用はマタニティビクスを除いて約140万円くらいだったようです。
さらに、上記料金のスタンダードのお部屋にバストイレはなく、バストイレ付きの部屋にすると1日あたり17,000円の追加料金が必要です。ちなみにここはカードが一切使えませんので全て現金払いが必要になります。
田中さんは検診費用についても土曜の午後や日祝の午前、午後は1,000円の追加料金が必要です。

東京マザーズは無痛分娩が予約金含めて50万円。その他入院費用諸々含め、追加料金なしで同じく140万円くらいの算段です。※こちらは、カード利用可です。費用も大きいのでポイントを貯めている人、現金を多額に持ち歩きたくない人にとっては地味に大きな違いだと思います。

どちらで出産しても出産一時金42万円が出て、条件によっては医療費還付の申請も出来るのでもう少し下がるところでしょうか。無痛分娩はやはり自然分娩に比べて費用がかかってしまうしお産できる場所も限られますが、お産後の体力回復や出産時の痛み・恐怖が段違いにましだとされるので、私はやはり無痛以外の選択肢は考えられません。

それまでお世話になった田中さんには結局電話で今後の診察、分娩のキャンセルをしました。受付の方も慣れた様子で理由を深追いされることもなく、終了しました。

つらつらと書いてしまいましたが、出産となるとついつい受け身というか病院任せになりがちなところ、自分にとってストレスの少ない方法を追求するのは当然のことだと思うので、違和感を感じたらすぐ行動してみて良かったと思う選択でした。